鉄鋼業界は、鋼材需要が大幅減。新興国に経営資源を投じる動き
製造業の減産で需要が落ち込む
鉄鋼業とは、鉄鉱石などを原料として、自動車や電気機器の製造、造船、建築などに欠かせない鋼材を生産する産業。
鉄鉱石をほぼ100%輸入しているため、為替変動の影響を受けやすく、製造業の景気にも業績が左右されるという特徴をもつ。
現在は、自動車や電機の減産を受けて需要が大きく落ち込み、各社は生産量調整やコストの見直しに迫られている。
国内での事業環境が厳しいことから、ブラジルやベトナムなど新興国の鉄鋼業に投資する動きもみられる。
非鉄金属業界では生産調整や事業統合へ
円高に弱い収益構造
非鉄金属とは「鉄」以外の金属で、伝統的に消費量の多い「ベースメタル」と、消費量は少ないが特殊鋼や電子材料などの新素材に欠かせない「レアメタル」とに大別される。
「ベースメタル」には銅・鉛・亜鉛・アルミニウム・マグネシウムなどがあり、「レアメタル」にはニッケル・チタン・タングステン・クロム・コバルトなどがある。
日本には伝統的に鉱石を製錬して地金にする技術の高さに定評を得ている。
非鉄金属は国際的に取引されている商品で、価格はLME(ロンドン金属取引所)で決まる。
また、製錬による収益も、この海外相場の地金価格から鉱石価格を差し引いたもので、ドル建て。
このため、輸入加工業であるにも関わらず円高に弱い性質をもつ。
主要顧客である自動車、電気などのメーカーが生産を減らしていることから、大手各社はそろって減産へ。
設備の統廃合や事業統合などの動きも出てきている。
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